オンコード(分数コード)徹底解説

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こんばんは、池住です。寒くなってきましたねぇ。今日はオンコードの話。




コードを勉強していて挫折する2大巨頭が、テンションコードと、今回解説するオンコード(分数コード)です。
C/Eとか、G7onFとかそういうやつですね。
ちなみにオンコードっていうのは日本だけの言い方で、海外ではスラッシュコードって言うらしいです。でも今回は日本語で書いてるのでオンコードで通しますね。

オンコードって何ぞや

Cコードはドとミとソの音で出来てますね。これはドの音(=Cの音)が一番低い音になっている、つまりルート音がCなので、Cコードと呼ばれるわけです。
これを同じドミソを使ったコードでも、ド以外の音をルート音にすると、オンコードになるわけです。
その中でも、ミソドやソドミといった、そのコードの中で順番を入れ替えたパターン(転回形といいます)と、シソミドやレソドミなど、そのコードにない音をルート音に持ってくるパターンに大別できます。

どう使ったらいいかわからん!って方も多いと思いますが、結局他のコードと同じく「よくあるパターン」を押さえれば怖くありません。それでは見ていきましょう。わかりやすいように全部Key=Cで書きますね。

オンコードの使用例、転回形編

C/E→F→G→Am

さわやかでちょっと切ないギターロックとかによくあるコード進行。
C→F→G→Amでもそれはそれでよくあるコード進行ですが、C/Eにすると、ルート音がミファソラとキレイに階段になるんですね。こういう風にルート音(要はベースライン)を滑らかにするためにオンコードを使うというのはよくあります。
ちなみに、C/Eのときにルート音以外にミの音を持ってきたら響きがちょっと濁るからあんま良くないよ(歪んだギターだと気にならないけどね)

F→C/E→Dm→C

Key=Fと解釈することも出来ますが、ここではKey=Cと思ってください。さっきとは逆で、ベースラインがトニックに降りていくパターン。
清竜人がこの手のコード進行好きなイメージ。「痛いよ」のAメロはまんまこれ。(C→G/B→Am→G)

C→Em/B→Am→C/G→F

90年台はこれが売れるコード進行でしたね。最近あまり聞かない。これもコードの上のほうの音が同じ形を保ったままベースだけ降りていくというものです。
イエモンの「JAM」はC→C/B→Am→C/Gですね。

C/G→G→C

Gsus4→G→Cの上位互換です。
C/Gは、コードの機能としてはCよりもGに近いです。それだけルート音の影響力というのは強いんですね。




オンコードの使用例、ルートが非コードトーン編

C→F→G→F/G→C

C→Fあたりはなんでもいいんですが、サビでCに行く直前のGをF/Gに替えたのがミソってパターンです。手軽におしゃれになるのでおすすめ!ソウルとかR&Bで頻出です。Earth, Wind & Fireの名曲ですが、サビ前がD/Eですね。

F→G/F→Em→Am

普通はF→G→Em→Amなのに、なぜかベース音が動かないパターンです。個人的には「歯がゆさ」みたいなものが表現できるかなと。
例はスピッツの「ロビンソン」。サビがD→E/D→C#→F#m。いい曲だなぁ・・・

Am→Am/G#→Am7/G→F#m7(♭5)→F

上がAmのまま、ベース音だけ半音ずつ下がっているパターンです。難しそうなコードネームに惑わされてはいけません。F→以外は全部Am+ルート音が変わってるだけです。例はベンジーがギターを弾いた、椎名林檎の「罪と罰」。イントロ~Aメロがそう。このコード進行、ギターでちゃんと押さえようとすると難しいんですよね。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。オンコードが出てくるコード進行ってベタなのは実は数えるほどしかなくて、ここにあげたものだけでも使いこなせると十分オンコードの魅力がわかるんではないかなと思います。また、過去に他のおしゃれコードに焦点を当てた記事もあるので併せて御覧ください。それでは!




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