効果的なライブのリハーサルのやり方とは

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こんにちは池住です。
ライブ当日、リハーサルの時間が転換込30分くらい用意されていることが多いと思うのですが、みなさんはちゃんと有効活用できていますか?
本番のクオリティに直結してくるところだと思いますので、無駄にならないようにやり方、作法をチェックしましょう。




中音の調整

演者目線で言うと8割くらいこれのために存在すると言っても過言ではありません。
流れとしては、「音ください」と言われた順(たいていドラム→ベース→ギター→ボーカル)に調整し、最後全体で曲を演奏しバランスを詰めるのが普通です。

工程に注意点を挙げます。
・ドラム
バスドラム→スネア→ハイハット→タム→シンバル→全体の順で叩くよう指示されることが多いと思います。「最大の音量を鳴らす」のが最低限として、ハイハットはオープン〜クローズ、スネアは小さい音から最大音量までクレッシェンドして叩いてみるなど、なるべく実際に使う音をまんべんなく鳴らすと良いです。

・ベース、ギター
最低限メインで使う音色と、最大の音量の音色、時間があればすべての音色をチェックします。クリーントーンは弾き方で結構音量変わるので注意です。

・ボーカル
最初のうちは照れますが、はっきり曲を歌うときと同じ音量を出しましょう。
「あー、はー」と言えば最低限は大丈夫ですが、た行さ行ぱ行などを中心に子音もいくつか織り交ぜるとベストです。

・その他楽器
基本的には最大音量の音色とメインの音色がわかれば大丈夫です。

・曲で
各楽器と同じ発想で、フルで1曲と、コーラス有りやベースのスラップ有りなど、音色のバリエーションによってもう2、3曲をワンコーラスずつ、が平均的かと思います。

モニタースピーカーから何を返してもらうかはそれぞれの楽器や好みによって違いますが、自分の場合は「自分の声は大きめ、自分のギターは小さめ、あとはドラム3点」です。
これは
・声はよく聞こえないと大きく歌おうと力んでしまうため。
・ギターは、他の楽器と馴染んでいないとリズムを見失いやすいため。
・ドラムがリズムの基礎であるため。
です。

細かな話をすると、僕はギターアンプの音は小さめにして、モニターで調整するようにします。また、アンプのスピーカーが直接自分のほうに向いているとうるさすぎるため、自分とセンターのボーカルとの間くらいに向くように角度を振ります。

また、すぐ「自分の声上げてください」と言いがちですが、動ける楽器の人はまずモニターとの位置関係を調べてみてください。スイートスポットというのはそんなに広くないので、よく聞こえるポジションを見落とさないようにしましょう。
ライブ中にずっと同じところにいる、という人も少ないと思うので、「ここに帰ってくればバランスよく聞こえる」という場所を把握しておくのは大切です。

外音の調整

ボーカルの人が客席まで出て全体を見るのはアリです。
また、特に注文しないと普通は無難なバランスになるので、こだわりがある場合は確認することが大事です。
例えば、よくある例としては、ギターコーラスもメインをとる曲があるのにChoと書いてしまっていると、メインより小さい音になってしまいます。ボーカルはとくにメインかコーラスかはわかるように伝えましょう。

ちなみに、注文のダントツ1位は「ボーカル上げてください」かと思いますが、ボーカリストに声量がなくもうハウる直前なので、そっとギターを下げる・・・ということはあります(優しさ)




マナー・心構えなど

要望を書くセットリストは早めに提出しましょう(実際リハ後になってしまうこともあって申し訳ない気持ちでいっぱい・・・)リハはバンドだけでなく寧ろPAさんにとって必要な時間ですからね。
音源など資料が求められていれば2週間ほど前には提出しましょう。前日ではどうしょうもないことが多いそうです。
また、特に照明のバキバキの演出なども30分のリハではどうしょうもないことが多いので、がんばってワンマンできるようになりましょう。

また、リハは練習ではない、とよく言われます。これは本当にそうで、ちゃんと練習した上で当日の打ち合わせとしてリハはしましょうね、ということなんですが、これもアラサーバンドになると「背に腹は変えられない」ことが多く、ちゃちゃっとバランス調整は終わらせて練習タイムに入ることが多々あります(すみません・・・)
ただ、リハを思いっきり練習と言っちゃうと、いい気はしないPAさんもいるかと思いますので、そのへんはある程度気を使いましょうね。

あとこれも大事、というか一番大事かもしれないのですが、時間を押さないこと。
6バンドのイベントでひとバンド5分押せば、トータル30分の押しです。きっちり時間内に終わって迷惑をかけないようにしましょう。
セッティングが終わってるのに各々が適当に音を出し続けている時間がよくあるんですが、あれは本当に無駄なので自分のセッティングが終わったら音を出すのはやめましょう。

最後に。本番になってお客さんが入ると結局音は変わるので、気にしすぎないことが大事です。本番中でも、それ以後良くなるならボリュームやモニターの注文もしてもいいと思いますし。

こぼれ話

・昔某ライブハウスで、たぶんライブハウスに慣れてない派遣のPAさんがいて、各楽器のチェックもなく「適当にやってください」みたいな感じで衝撃だった思い出があります。

・某外タレのドラマーが正に要塞のようなドラムで、リハの持ち時間1時間なのにドラムのセッティングだけで1時間半かかってました。タイムテーブルとはいったい・・・。

・ほとんどのバンドは関係ないでしょうが、弊バンド「白の無地」はメンバー12人でライブハウスの回線を使い切りましたので、もしかして、うちのバンド人数多すぎ・・・?ってところは事前にマイクの数は確認したほうが良いです。

それでは良いライブを〜。




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