どうも、ずーみーです。ご無沙汰してます。盆休みなのでブログに戻ってきました。
今日のテーマは音感。音感がないわ〜という話を生徒さんはじめいろんな方が言わはるので、鍛え方などを書いていきたいと思います。
音感にもいろいろ種類がある
音感がいいと一口に言っても、2つの音を聞いてどちらが高いかを当てられるレベルから、机をコンと叩いた音を「ファ寄りのミ」と言えるレベルまで精度は様々です。音感がある、と言う人も結構認識は人それぞれだったりします。
一般に音感は絶対音感と相対音感の2つに分類されます。
絶対音感・・・ある1つの音を聞いて、その音の高さを正確に認識できる能力
相対音感・・・ある音を基準に、別の音の高さを正確に認識できる能力
絶対音感が相対音感の上位互換と思われがちですが実はそうでもなく、音楽をやる上で重要なのは相対音感のほうです。絶対音感がある人は単独で音を認識できますが、調性感の認識が弱く、例えばG7→Cというコード進行を聞いてもあまり「落ち着いた」感じを認識していないようです(比較的、ね)。それぞれの音を、関係性においてではなく個別のものと聞きがちなのでしょうね。
絶対音感は6歳頃までに訓練を受けないと習得できませんが、相対音感は何歳でもある程度までは精度を高めることが可能です。やったねたえちゃん!
どれくらいのレベルの音感が必要?
前述の通り、ポピュラー音楽をやる上では、絶対音感は机を叩いた音を当てれるレベルはおろか、単独で鳴っている音がドかレかを聞き分けられる能力もそこまで必要ありません。対して、相対音感は精度が高ければ高いほうがいいです。まずチューニングが狂っているかどうかがわかるのは相対音感の力です。また、思い描いたフレーズを、楽器や声に落とし込むときに、相応の相対音感がないと正確に表現できません。どれくらいのレベル、という問いには、「耳でチューニングを、チューナーと同じ精度でできる必要はないが、±2Hzくらいでチューニングが狂っているかどうか判断できるレベル」、「メロディのある部分が何度動いているかわかるレベル」ということになるかと思います。
僕はというと、絶対音感はありませんが、相対音感はある程度の精度であります。
ギターの開放弦にあるミ、ラ、レ、ソ、シあたりは単独で聞いても音名を当てることができますが、その他の音高は的中率がおちます。また、十二平均律の中であれば2音間の音程はどれでもすぐわかりますし、440Hzでチューニングされた曲のあとで442Hzチューニングの曲を聞くと、チューニングが違うことはわかります。しかし単独でその曲のチューニングがどちらかはわかりません。
音感の鍛え方
実用的な音感の鍛え方をご紹介します。
チューニングを常にちゃんとする
これは鍛え方というよりは普段の心がけの話なのですが、音感を鍛える上で大切なのは、「日頃いかに正しい音程を聞くか」であり、裏を返せば「いかに正しくない音程を聞かないか」です。チューニングをちゃんとせずに、たとえばギターで同じポジションを抑えても常に±5Hz誤差があるような環境では、耳が育ちようがありません。常に厳しくチューニングしていれば、いつかチューニングが狂っていれば気持ち悪く感じる日が来ます。
脳内再生でコピー
例えばギターでやるにしてもコピるのは歌メロとかでいいんですけど、曲を聞く→曲を止めて脳内で反復再生する時間を1分とる→その脳内再生で歌メロをギターやピアノ等でコピーして弾いてみる→曲を実際に流してみて答え合わせ
というサイクルです。いかに脳内で曲を正確に再生させられるかの訓練ですね。
僕もチューナーが無い状態でギターをチューニングするときは、よくLed Zeppelinの「Communication Breakdown」とかを脳内再生してEを探ってます。
ソルフェージュ
ピアノを習っていた方はやってるかもしれませんが、そうでなければ馴染みがないでしょうね。初見で楽譜を読んで正確に理解する練習をソルフェージュと言います。
実は一番やってほしいのはこれです。
用意するものは、下記のような本と正確な音程の出る楽器。
短い簡単な楽譜がたくさん載っているだけの本です。
やり方はシンプル。
一番最初の音だけ楽器で弾いてみます。その音をスタートにして、鼻歌程度でいいので、楽譜だけを見て音名で歌ってみます。「ドレミレドレミ〜」みたいな感じで。最後に、楽譜を楽器で弾いてみます。DTMやっていたら、打ち込んで再生してみるとかでもOK。歌ったメロディと同じであれば正解。間違っていれば正しく歌い直します。これをゴリゴリ続けていきます。音感もつくし簡単な楽譜も読めるようになる(たぶんミュージシャンとして最低限レベルの譜読みだと思う)し、ピアノの習い始めでやることになってるのも納得の内容です。
ギターやピアノって、楽器の中でも特に音感が付きにくい楽器なんですよ。なぜかというと、音ゲー化しやすいから。奏法的に例外はあるとは言え、正しいところを押さえられさえすれば自動的に正しい音程がなるので、良くも悪くも音感が無くても演奏できてしまいます。これが歌やバイオリンだと、音を出す前から正しい音程を思い描いていないとまともな旋律になりません。まぁだからギターはこれだけ市民権を得ているかもしれないんですけどね。
まとめ
そんなわけで、音感がないと嘆くみなさま、筋トレの如くゴリゴリやれば音感は必ず鍛えられますので毎日少しずつやってください。
それでは、ずーみー @zoooomy でした。