前回、打ち込みにおけるハイハットワークの基本と応用パターンをご紹介しましたが、今日は応用パターンの続きとフィル的なものを。前回よりマニアックだ!
続・応用パターン編
16ビートに8分やオープンハイハットを絡めたやつ
B♭音はペダルハイハットです。たぶん一定以上の音源ならオープンハイハットとペダルハイハットはリンクしてると思うので、スネアのところでちゃんと音が切れるようにします。
パラディドルっぽい要素を絡めたやつ
オレンジ色はスネアです。スネアとハットが被らないようにするのは16ビートと同じですが、ダブルストローク(1モーションで2打)を入れることにより複雑なリズムが可能です。この例は右手がハイハット、左手がスネアでRLRR LRRL RLRR LLRLという手順を想定しています。
なお、ダブルストロークのところは基本に忠実に2打目を弱くします。
BPM140以上くらいでやると、「人間が機械っぽく叩いてる感じの打ち込み」ができて楽しいです。
皆大好きポリリズム
ポリリズムとは、複数の違う拍子が同時に進行していくことです。もはやプログレでしか使えない感ありますが、実際僕もToolとDillinger Escape Planでしか聞いたことないです。
スネアは2拍と4拍に置きながら、オープンクローズクローズを繰り返すことで4拍子と3拍子のポリリズムをやってます。ちなみに実際演奏する場合、スネアが4拍子ならハイハットは3拍子だろうが5拍子だろうが7拍子だろうがなんとかなる感じあるんですが、スネアが奇数拍子になったとたん難しさがえげつなくなります。
フットスプラッシュ。
ペダルハイハットをかかとだけで踏むとシャン!という音が出ます。それを利用して、クローズ・オープンの裏打ちのようなことを足だけで演奏することが可能です。右手はライドを叩いてもよいですし、例のようにタム系のフレーズにしてもよいです。
手が3本ある!みたいなフレーズをあえて作りたいときに是非活用してください。
フィルイン編
クローズからだんだんオープンにしていく
これはもうシンプルに、ベロシティの強弱強弱~を保ちつつ音源をクローズからオープンにしていってください。この時変にベロシティを大きくしていかないほうがそれっぽくなります。
シンプルに開けるだけ
めっちゃ簡単ですが、大事なのはこれを選べるかどうかです。
曲の変り目ってスネアを連打したりタムを回したりしてしまいがちですが、あえて派手なことしなくていいならこれだけでも十分オカズとして機能します。AメロからBメロであまり雰囲気が変わらない場合、これくらいにしとくのもありです。
3連符を組み込む
これもToolのダニーケアリーや、Alice In Chainsのショーンキニーがよくやります。
ハイピッチなハットのほうが合うと思います。
どうしても両手使うことになるので、16ビートの流れで使うことが多いような気がします。
さあ、完全に個人的な趣味でしたが、ついてこれたでしょうか。
よいハイハットライフを!
いちおう使ってるドラム音源リンク貼らせてもらいますね〜
「ドラム打ち込みにおけるハイハットワークの応用 後編」への1件のフィードバック