「動員の少ないバンドはライブするのを止めてもらえないだろうか」についてうだうだ言う

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炎上してますねぇ。便乗するかたちで非常にダサいですが、乗っかってちょっと思うところを書いてみます。件の記事はこちら

扇情的なタイトルゆえ、バンドマン(インディーズからメジャーアーティストまで)から叩かれまくっていますが、一概に軽んじるべきエントリとは思えません。もちろん賛同できる点もできない点もあります。




バンドマン視点なら賛同できる点もある

バンドマン視点からすると、得るものが無いのにわざわざ3万払って惰性で出演するのを辞めたほうがいいのは、大抵の場合事実です。
なんか客呼べないならライブするなってか?みたいな読まれ方をしてるし、実際タイトルがそうだからそこは擁護できないんですけど、内容読んだらスタジオ・ライブやライブバーなどでやりましょうって書いてあるんですよね。僕はその点は大いに賛成です。

東京でメジャーに行きたいのに平日の適当なブッキングに出続けてるバンドと、メジャーに行くとかどうとかではなく自分なりの音楽人生を全うしようとしているインディーズミュージシャンとは並列では語れないと思うんですよね。例えば京都で言うと、nanoやネガポジに出ているバンドが客呼べないからと言ってライブするの辞めましたってなったら悲しいですもん。
(もちろんnanoやネガポジに出ているバンドがメジャーに行かないと言っているわけじゃないですよ。働きながらでも、自分なりの音楽をやり続けるようなバンドをイメージしてます。これが件の記事では「趣味バンド」として社会人コピバンと一括りになってるので、そりゃ話も噛み合わないわ、と思います)

前者と後者を分けるのって、ライブを「手段」とするか「目的」とするか、というところにあると思います。
前者のメンタリティとして、「これでも続けていればいつかはチャンスが・・・」というのがあると思うのですが、目標がメジャーっていうのがあると、そのライブをいい空間にできたか、って見過ごされがちではないでしょうか。後者のほうが一本一本のライブを目的的に楽しんでいます。それは当然、その瞬間瞬間いいライブをし続けるのが目的だからです。(まぁこれも二元論的に割り切れるもんでもないのであくまでざっくりとした印象ですが)

僕個人としては、ノルマクリアできるようなスパンでライブするのが適切なのではという考え方をしています。白の無地ではこれを実践してて、頻度が少ないかわりに毎度自主企画くらいのつもりで内容を考えます。

賛同できない点

上でも書きましたが、「メジャーを目指すバンド」と「趣味の下手の横好きバンド」の間が想定されていない(簡単にするためにあえて書いてないだけかもしれませんが)ところに暴論ぽさを感じます。京都にいるからかもしれませんが、あんまりガツガツメジャー行こうとするバンドはいなくて、できるだけ思い通りの活動を長く続けよう、という方向性のバンドが多いのであまりピンとこないんですね。
そのあたりも考えると、件の記事のようにライブハウスが淘汰されたとして、多様性は、とはなります。本当に、「例外のいいライブハウス」でそれを全部回収できますか?というモヤッとしたものはあります。

あとは根本的に、客呼べないバンドがそんなに一斉にブッキングから降りること現実的にははない、ということ。ここは机上の空論感を少し強く感じてしまいました。どこまで狙ってバズを期待したかはわかりませんが、「ライブハウスがこうなるためにバンドがどうするべきか」ではなく「バンドマンがこうあったとき、ライブハウスはこうなる」でという話のほうが受け入れられたのでは・・・と思います(さすがに出過ぎた意見ですが)

ノルマ制自体については、根深すぎてちょっと建設的な意見は出ません、すみません。

以上、みんなが「もうええって」と思ってる中うだうだ考えたことでした。ああ、ダサいなぁ。




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