リフレクションフィルターの進化版「EYEBALL」レビュー

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練習スタジオとか家とかでボーカル録りとかしてる人も多いと思うんですが、やはり録音用に作られた部屋じゃないと反響やらなんやらで録れ音に差が出てしまうもの。
今回は、そんなときに役立つKAOTICAの「EYEBALL」をご紹介。




録音の基本をおさらい

歌に限らずですが、基本的に何かをマイクで録る時は「なるべく残響音などの入り込みを少なく」(=ドライに)録るのが良いとされています。
これは、後からリバーブなどで残響を足すことはできるが消すのは難しいからです。

満を持してEYEBALLの登場

さてそのような課題をクリアするためにリフレクションフィルターというものが活躍します。一般的なものは、カーブのかかった板みたいなものでマイクの後ろから囲うかたちですが、EYEBALLは大胆にもマイクの周りを球体で覆ってしまいました。写真をご覧いただきましょう。

お前絶対未来から来たやろ。
さてこれをマイクにかぶせることによって、音がどうなるかを聴き比べていただきましょう。
歌とアコギ、某部屋の反響が結構あるスタジオで録ってきました。
ちなみにマイクは
BLUE BOTTLE ROCKET STAGE ONE B7カプセルにGRACE DESIGNのM101通してます。EYEBALLなしの方の歌は普通のポップガード使ってます。

まず歌、EYEBALLなし。

歌、EYEBALLあり。

次にアコギ、EYEBALLなし。

アコギ、EYEBALLあり。

一切編集してない、「録ったまま」ですが、いかがでしょうか。これだけ聞かれるとさすがにアラもありますね・・・)
特に歌がわかりやすいと思うのですが、EYEBALLなしのほうが「部屋でやってる感じ」「空間的な感じ」が出ていて、続けてEYEBALLありを聞くといきなり近づいて来られた感すらあります。ヘッドホンで聞くとより違いがわかります。
パッと聞いた感じ、リバーブ感がある分EYEBALLなしのほうが派手で気持ちよく聞けるかもしれませんが、その派手な感じこそが、あとでミックスするときに邪魔なのです。(ある効果を狙ってそういう部屋で録る、とかはもちろんありますが)
EYEBALLありのほうが太く、悪く言えばもこもこしているように聞こえますが、あとでEQで整えてあげれば問題ありません。ドライに録れているのでEQが素直に効きます。




セッティングについて

どうやって取り付けてあるか謎だと思うんですが、マジで穴が空いててそこにマイクを差し込むだけです。

なので、もちろん太すぎる、細すぎるマイク、変な形のマイクには使えません。直径38~70mmのラージダイアフラムのコンデンサーマイクに対応しています。
一応手持ちのBLUEのBOTTLE ROCKET STAGE ONEとBLUE BIRDは大丈夫で、KIWI、BABY BOTTLEも使ってる人を見たことがあります。
(ちなみにKIWIで使ってたのは僕が全面的に信頼しているSTUDIO COOPERの永田さんです)
あとはAudio TechnicaのAT4040とかAKGのC414とかRodeのNTシリーズとか、メジャーどころのマイクは画像検索で見つけたのでいけるはずです。

あと青いポップガードはおまけ的な感じがありますので、こだわりのある人は外して(外せます)自前のポップガードをセットしましょう。

お値段は税込み27,000円です。ぼちぼちしますが変に高級なマイクプリよりは安上がりに音がよくなりますよ。

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