10000時間以上ギター弾いた人が10000時間の法則について書く

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気づけばギター歴も20年を超えました。

結構有名な話みたいですが、「10000時間の法則」というのがあります。マルコム・グラドウェルという人が提唱したもので、「何かの分野で天才と呼ばれている人は、それに10000時間打ち込んでいる」というもの。音楽に限らず英語とかサッカーとかでも言われるみたいです。嘘だとか本当だとか大人になってからそんな時間とれねぇとかいろいろな意見を見ますが、一応10000時間は達成した側の人間としてこのテーマについて書いてみたいと思います。




自分の場合

ギターは小学校4年生から始めて、中学生くらいまでは平均して1日4時間くらいは弾いてたと思うので、大雑把に4時間×365日×6年=8760時間、そこからさすがにペースは落ちますが大学入る頃には10000時間くらいになってたと思います。
確かに、思ったことは大抵何でも弾けるな、という感覚はこのあたりから持てた気がします。
ただしバンド経験がほとんどないまま10000時間に達してしまったので、バンド内でどうプレイするか、という部分で自信が持てるようになったのはさらに5年ほど経ってからです。また、初めてお金を貰うのはたぶん12000時間くらいの時点の話です。

折り紙は小学校低学年の頃にずっと折っていて、ギター弾き始めてからはあまり折っていないので3時間×365日×3年=3245時間、それ以降は突発的に折りたい時期が来るので年間300時間を15年として4500時間、足して7745時間。去年やたらと時間を費やしたのでもうすぐ10000時間に届くか届かないかというところだと思います。
体感的には、去年くらいから折ろうと思えば動物とか突飛でないものならだいたい折れる(創作できる)、という感じです。初めてお金をもらったのは多分7700時間くらいの時点です。

こう書くと受験勉強とかいつしてたんですかね、12時間くらいしてたはずなんですけど・・・

プロになれるわけではない

冒頭の説明には落とし穴があります。「天才と呼ばれている人は10000時間打ち込んだ」とありますが、誰も「あなたも10000時間打ち込んだら天才になれる」とは言っていません。しかし、10000時間打ち込んでみないと自分が一流になれるかどうかわからないのです。辛い話ですね。

なので、この手の言説とはうまい距離の取り方を心得ておくことが肝要です。
まず、10000時間打ち込んだからと言ってプロになれるとは思わないことです。
当たり前の話なんですが、何でもスキルがあるからと言ってお金がもらえるわけではありません。売り込み方や需要と供給など様々な要素が重なってくるので、技術があるのにお金にできていない人はたくさんいます。ただし、向上心が0でなければ、技術は上がっていきます。もちろん個人差はありますが、日頃の反省が甘めでも、なんとかどこに出しても恥ずかしくない(=プロ並みの)技術が身につくのが10000時間というのは、妥当な線だと思います。
また逆に、もっと少ない時間でプロでやっていくスキルは習得可能、みたいな反論もよく見ますが、それもその通りだと思います。PDCAサイクルをストイックに回し続けたらそりゃもっと効率的に技術を上げることは可能です。10000時間打ち込むのは、「ダラダラやってたらいつの間にか達成してました」ということが多いと思うので、効率主義とは相容れない精神論寄りの考え方だと思うのです。1000時間の法則というのもあるらしいですが、確かに1000時間(1日2時間を1年半)くらい打ち込めば、打ち込んでいない人から上手いと言ってもらえるようにはなるかと思います。上手いと言ってもらえているのだから、この状態で金をもらっても何ら問題ないわけです。なのでプロになるならないで言えば、1000時間くらいでも運ややり方が良ければなれる、となります。




1000時間の人と10000時間の人の差

では1000時間の人と10000時間の人とで何が違うかと言うと、具体的には「それどこで使うねん」という技術や知識です。1年に1度使うか使わないかの技術や知識を、差の9000時間でちまちま身につけて行きます。いかにバリエーションの多いイレギュラーに対応できるか、というようなところが一流と二流を別つところなのでは、と思います。
そして、そういう技術や知識の積み重ねで、「自信の深み」に差が出てくるかと思います。
たとえば、ギターだったら今はライブ中1本くらい弦が切れてもなんとかなるか、という気持ちですが、まだ歴の浅い歌だったら風邪引いてステージに上がるのは正直怖いです。

まとめ

10000時間打ち込むと、自信もつくし大抵どんな事態にも対応できるが、お金がもらえるかどうかは別問題。わりと当たり前な結論になりました。
根本的に何かの上達を時間ではかるのも本来あんまり意味はありませんし、個人の能力とか行動する内容とか不確定な要因が多すぎて本当なら何も言えませんが、個人的な感覚として、10000時間くらいかければあんまり才能がなくてもやり方が下手でもそれなりのものになる人は多い気はします。
正直目標にするには大きすぎる数字ですので、「プロになりたいから10000時間練習を目指す!」とかはやめておきましょう。10000時間で燃え尽きるのも本末転倒なのでそんなところで区切りをつけないでください。10000時間超えても日々学びはあるものです。
何かを極めたい人はとりあえず1000時間を目標にしつつ、あとはダラダラ続けてそのうちうまくなってたらいいなぁ、くらいでいきましょう。10000という数字のキリのよさも含めて、たぶんそれくらいの軽いお話です。




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