僕がいかにしてパラレルキャリアっぽい生き方になったか

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働き方改革とかなんとかで、今までにない働き方がいろいろと注目されているわけですが、そういう文脈とはまったく関係なくパラレルキャリアとカテゴライズされる生き方になってしまいました。不覚にも。
ドラッカーとか読んだことないし、何ならパラレルキャリアというワードもややいちびった感あって苦手ですが、こういう生き方をしてみたいと思ってる人に向けてグダグダと書きます。




パラレルキャリアとは何ぞや

まずは定義ですね。

近年のパラレルキャリアの論調は、軸足はあくまで本業の会社におき、社外活動であっても何らかの形で本業に結びつけることを意識し、社外との関わりを作ることを指す場合が多い。この点が、本業と全く関係ない仕事を時間外に行う副業と異なる点だ。パラレルキャリアを推奨することで、企業は従業員の教育コストと時間を省いて従業員に新たなスキルを習得させることが可能になる。

出典:wikipedia

だそうです。この書き方だと本業との関連のあるなしで副業と差別化される感じですね。ちょっと思ってたんと違う。
もひとつ。

冒頭でご説明したように、パラレルキャリアは複数の本業がある、複業の状態を指します。
副業でもよりプロフェッショナルで、仕事への没頭度も高い場合は、複業…パラレルキャリアと考えていいでしょう。

最近では、趣味の延長ーライフワークのような位置づけでの副業や、将来の独立を見越した上での副業をしていらっしゃる方も多く、そういった場合は、パラレルキャリアに近いといえます。

出典:freee

こちらの表現のほうが思ってた感じに近いです。どれも本業で、お金が稼げる稼げないの差はあれど、気持ちとしてはどれがメインでどれがサブという差はない状態ですね。ただ、「パラレルキャリアに近い」と書かれているので、パラレルキャリアど真ん中はこっちではないのかも。
趣味性が高いものをやるという意味では落合陽一氏の言うワークアズライフにも通じます。

趣味性が高いけどお金が稼げる可能性もある、ってそれサラリーマンしながら週末に本気でバンドやってるような人もほぼパラレルキャリアじゃないの。

ここまでで、僕がパラレルキャリアど真ん中ではないけど限りなくそれに近い働き方であることがわかりました。
まぁそういう言葉があるからってそれに寄せる必要はないのですけど、説明はしやすいですね。

自分語り

僕は勢い余って大学を中退するような奴ですし、卒業していたとしても文学部哲学科なので、「新卒サラリーマン」の道はどの道なかっただろうと思います。
ただ、学生時代に音楽でお金をもらった経験が何度かあったので(ギター教えて1000円とか耳コピして2000円とかそんな感じ)漠然と音楽で食っていくんだろうなぁと思っていました。このとき22歳くらい。若いね〜。

その後音楽スタジオで働きベーシックな収入を確保しつつバンドをやりつつギターを教えつつ曲を作りつつで20代の中盤まで過ごします。
縁があり26歳のときに某事務所に作家として拾ってもらったりしますが、コンペ採用の期待値と印税の見合わなさに愕然として、いろんな仕事で少しずつ収入を得る方向にシフトチェンジしました。今は縁あって正社員としての金型設計の仕事を得、スタジオ勤務も辞めていないのでベーシックな収入はだいぶ安定しました。(事務所にも会社にもこの働き方のお許しを頂いているのは何気にすごいことかもしれない。本当の意味で有り難い)
その上でお金よりもストレスがかかりすぎないことを第一に考え(もちろん進んでタダ働きするという意味ではないですよ)音楽を作ったり折り紙を折ったりブログを書いたりボードゲームを作ったりしています。そういえば、こないだボードゲームで初めて報酬が発生しました。やったね!

こういう働き方のメリット

・リスク分散
一つの仕事がだめになっても、すぐ無収入になることはありません。

・モチベーションを持って勉強し続けられる
どんな仕事をしていても日々勉強しないといけないと思うのですが、好きなことのために勉強しているというのは精神衛生上非常に良いです。

・いろんな人に出会える
音楽業界とボードゲーム業界なんてまるで人の性質が違います。また、会社勤めをして初めて「親世代の勤め人」と深く関わった気がします。

こういう働き方のデメリット

・オーバーワークになりがち
仕事を断るメンタルと技術を持ち合わせていれば問題ないのですが、なかなかそうもいかずパンクしがちです。最近は断るまで行かずとも、納期を余裕を持って設定できるようになりました。

・自己管理が大変
とくにスケジュールですが、同程度に大切な予定が並列でたくさん押し寄せてきます。スケジュール管理のミスは死を意味しますので、ご注意下さい。
また体調管理ですが、常に忙しいとそもそも不調のハードルがバグるので、健康には気を使いたいものですね。(自戒を込めて)

・自己紹介がめんどくさい
しょーもない話ですが、「お仕事は?」という質問に答えるのが非常にめんどくさいので、作曲家とか会社員とか自営業とか「いろいろやってる」とか、その場その場で適当に答えています。




自分で意思決定して行動していることと運が良かったこと

こういう生活になる過程で、自分で掴み取ったことと巡り合わせでそうなったことを書いておきます。

・自分で意思決定して行動していること

何も辞めていない、ということにつきます。(大学以外)
だいたいいつも
がんばってクオリティを高める→1000円でもいいのでとりあえずお金にする→惰性で続けつつ、新しいことを始める
のサイクルを繰り返していますね。この惰性がいかにガチの惰性かはこのブログの更新頻度が物語っていると思います。(気が狂ったように連投したかと思うと半年のブランクが開く)
スタジオ勤務すら辞めてないのはよく驚かれますが、普段設計も作曲も家での作業なので、人と触れ合う機会を無くすとうつ病になります。本当に。

あとは時間の管理ですね。ひとのキャパもそれぞれですが、努力次第で思ったよりいけるな、と感じています。忙しくないことはないですが別に友達と飯も行きますし、6時間くらいの睡眠は取れてます。設計はがっつり時間を確保するとしても、ギターはレッスンのおかげで弾かなくなることはないし、メロディは電車に乗ってるときとかスタジオ勤務中に思いつくし、ブログなどYOUTUBEで漫才を見ながら書いてます。時間の切り売りはもうこれ以上はするべきではないと思っていますが、マルチタスク能力が鍛えられてきているのと、そもそも「新しいことに対する取り組み方」が洗練されてきているように思うので、まだまだ何かできるなという感はあります。

・運が良かったこと

人や会社との巡り合わせは、運です。採用の際にすり合わせがあったとはいえ、そもそも副業OKリモートワークOKの会社はまだ多いとはいえません。
また、たまたま大学時代の友達が近所に住んでいなければ、ボードゲームを作ることはなかったでしょう。
ただ、何か一緒にやろうと思ってもらえるかどうか、というのは努力です。急にチャンスが来たときに取りこぼさないように、日頃からアップしておきましょう。

最後に

僕の場合、いろいろやってたらパラレルキャリアという言葉があとから付いてきたという感じです。パラレルキャリアに限らず、言葉から入ると、やる事に具体性が伴わないのにその型にはまろうとしてしまいしんどいと思います。お金に拘らず発信する側になれる趣味を見つけるのがこういう働き方になる近道ですね。

ちなみに、1年前にこういう記事も書いてます。




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