フリーランスやるにも大学は行っといたほうがいいぞ

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こんにちは池住です。これを書いてるのは3月中旬ですが、国立大の後期試験が終わった直後ですね。お疲れ様でした。すでに進路が決まっている皆様に於かれましてはエンジョイアブルな大学生活をお祈りするとして(一気飲みで死んだり強姦したりしないようにね)、浪人が決まった方、不本意な大学に進まざるを得ない方も、今からの取り組み方で後々「あれはあれで良かったな」と思うこともできますので、めげずに頑張って下さい。





そんなわけで今回は、よく話題になる学歴にまつわるお話を自分のポジションから語ってみたいと思います。

自分語り

自分のことを話すと、最終学歴は同志社大学文学部哲学科中退、厳密に言うと高卒です。
もともと京都大学を目指していて(高3の時点での偏差値でこれは無謀だったのですが)同志社に関してはこの頃は何の思い入れもなく、準備運動くらいのノリで受けました。失礼な話ですが、大学の序列がある程度はっきりしている以上、避けられない話でもあります。
当時は東大京大以外は大学に非ず、落ちたら京阪電車止めてやる、みたいな不健全なメンタルで受験勉強をしていたため、今の10000倍性格も悪かったし目が死んでたと思います。
そんな奴は得てして受からないもので、一旦は同志社に入学するも気持ちを切り替えることができず、仮面浪人を始めます。
半期は大学の授業と両立をがんばったものの限界を感じ、秋以降休学しました。
しかし仮面浪人もまたなかなか成功しないもので、2度目の不合格。同志社に復学する気力もなく(休学あるあるですね)「俺、ミュージシャンになる」と訳のわからないこと言って中退し、なぜか今はそこそこ快適にのらりくらりと暮らせています。ちなみに、哲学科中退という肩書はそれなりに気に入っています。

このように、大学中退の私ですが、現在は
・音楽を作り
・ギターを教え
・CADで金型の設計をし
・折り紙を折り
・音楽スタジオの店長をし
・ボードゲームを作り
・ブログを書き
収入を得て生活しています。
資格としての学歴を必要とする仕事はひとつもありませんが、大学に進学していなければこれらの仕事はできていなかったと感じています。

大学のメリット

よくある言説として、大企業に就職したいなら大学に行った方がいいが、やりたいことがはっきりしているなら大学に行く必要はない、というものがあります。
しかし比較的やりたいことを仕事にできている人間として、大学の存在がなければ叶わなかった部分は多々ありますので、そのあたりをお話したいと思います。

大学でできた友達

いまだに交流のある人物の多くは大学時代に出会った人々です。総合大学というのはいろんな人がいて、大学卒業後様々な職業につくので、将来的に良い関係性で取引ができる可能性があります。これが例えば音楽の専門学校に行くと、学生時代の友達が競合ばかりになりしんどいです(まぁ音楽の専門学校の卒業生、卒業後ほとんど音楽しないけどね!)
また、これは同志社が特に良かったという話なのですが、起業したりフリーランスで活動している人が多く(しかもメディアやアート方面が強い)、就職しないという決断のハードルは低く感じられました。

都会に出られるということ

私は三重の田舎出身ですが、大学に行かなければほぼ確実に地元で就職コースでした。地元で働きながらでもやりたいことができないわけではないでしょうが、あまりに日々のインプットに偏りができます。田舎には多様性がありません。インターネットの情報だけではなかなか考え方や行動が変わるということはなかっただろうなと思います。というわけで都会に出たかったのですが、18歳が都会に出る口実として、大学進学は最適です(京都が都会かどうかは一旦置いといて下さい、僕はちょうどいいと思っていますが)

事務処理能力

何をやるにも避けて通れないのが、事務処理能力と日本語能力です。
真っ当に大学に通うと、何かしらの手続きを以て数字を扱う機会と、ある程度の長さの文章を書く機会はできるので、最低限のクオリティは担保されるのでは、と思っています(大学にもよりますが)。
この点がスムーズに運ぶ人間は、一緒に仕事や取引をするときストレスがありません。




環境が許すなら、フリーランスとしてやりたいことがある人ほど都会の総合大学をめざすべき

結論はこれです。
もちろん人の数だけ事情はあるのでしょうが、経済的に進学が許されるなら、やりたいことがはっきりしている人は1年くらい受験勉強がんばってみたら?というのが私の意見です。

バンドは大学のサークルでやっとできたし、仕事をくれるのは大学入ってから知り合った人たちだし、就職せずに生きている人と実際に話したことがなければ節目節目で勇気を持って決断することはできなかったでしょう。

私は大学を入ったけど出られなかったタイプの人間だったのですが、今振り返ってみれば非常にコスパの良い大学の使い方だったのでは、と思います。入学金+半期の学費+休学中の在籍料だけで講義で得る知識以外の大学で得るべきものはだいたい賄えたので。「卒業だけはしとけ」という親も多い中、「どうせ大卒資格いる仕事しやんやろ」と、理解(?)をしながらそのお金を出してくれた親にも感謝です。

個人的な事情を多分に含んだ内容なので、全員に当てはまるものでもないですが、何かの参考になればと思います。
あと同志社は全体として文学部的な色合いが強く、芸事をやっている人にとってはいい大学なので、専門学校に行くくらいならば挑戦してみては(高校生がどれだけ読んでくれてるんだって話ですが)




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