どうも池住です。世の中には定番の機材ってあるじゃないですか。ダイナミックマイクだったらSM58とか、スタジオにあるギターアンプはJC-120だとか。
レコーディング・DTM業界でヘッドホンの定番といえば「SONY MDR-CD900ST」じゃないでしょうか。900STって名前聞いたことありませんか。でもこれ、ミックス用じゃないですからね。
900STはモニター用
なんですわ。ミックス用のスピーカーがモニタースピーカーって言うのでややこしいんですが、900STは楽器やボーカルを録音するとき用という意味での「モニター用」です。
ミックス用として使うには全然低音が出ませんし、臨場感や広がりなどもそんなにありませんが、そのぶん自分の声や楽器の音が聞き取りやすいわけです。
また、密閉型なので、マイクを使った録音の際に音漏れを気にしなくても大丈夫です。
900STでミックスした音源を他のスピーカーなどで聞くと低音がマシマシでボワボワになるんじゃないでしょうか・・・。
900STのその他のメリット
なんせ普及しているのでどこのスタジオでも同じつけ心地、音質が保証されています。
また、修理用のパーツが細かいものまで売られています。サウンドハウスとかにもありますよ。
結局どうしたらいいの
歌やドラム、ギターベースをマイクを立てて録る人は、900ST必須です。
自分で録音するものがライン録りのギターやベースだけの人は、900STがあったほうがいいですが、ミックス用のヘッドホンでもいけなくはないです。また、環境が許せばスピーカーからトラックを流しながら録音もできないことはないです。
完全に打ち込みだけの人は900STは必要ありません。
その上で、環境の制約上ヘッドホンでしかミックスできない人はミックス用ヘッドホンを、スピーカーが鳴らせる環境の人はモニタースピーカーを、予算に余裕がある人は両方を買うといいと思います。
ちなみに自分は、引っ越す前はガンガンに音を出せたのでモニタースピーカー中心でミックスしていましたが、引っ越してからはそういうわけにも行かなくなったのでaudio-technicaのATH-R70xをよく使っています。900STと聴き比べると低音の量と解像度が全然違いますよ。
それでは、ずーみー@zoooomyでした。