良いメロディを狙って作るために

LINEで送る
Pocket

どうも、ずーみーです。作曲の流儀もいろいろあるかとは思いますが、みなさんはどうやってメロディを作り出していますか。
「ふと降りてくる」のを待つもの良いですが、それがいいメロディかどうかはほぼほぼ運と才能次第です。
今日はいかに狙っていいメロディを作り出すかを考えます。
(一応歌ものメインのお話です)




そもそも良いメロディとはなんぞや

そんなもん決められるわけありませんし、決めてしまって型にハマってしまうことほどしょうもないこともありません。ですが、ここでは一旦、

①覚えやすい
②歌いやすい
③ドラマ性がある

良いメロディの条件と乱暴に決めてしまいます。
ここでは一旦こう決めますが、決めたとしても「良いメロディのある曲」と「良い曲」は必ずしも一致しないことに注意して下さい。メロディ以外にも曲の良さを左右する要素はたくさんあります。

①覚えやすい

「モチーフ」で考える、ということをします。
モチーフとは、メロディの中のひとまとまりのフレーズです。1拍~4小節くらいまで、その長さに厳密な定義はありません。これをそのままか、あるいはリズムや音高を少し変えて何度も使います。
人間単純なもので、同じフレーズが何度も出てくるとそりゃ覚えます。
例えば、「ドーラソドーラソ」というのは歌モノに頻出のモチーフでして、数々の名曲に使われています。有名なところで言うと、「おどるポンポコリン」(B.B.クィーンズ)とか、「ミュージック・アワー」(ポルノグラフィティ)などなど。試しにこの「ドーラソドーラソ」でワンフレーズ作ってみました。

②歌いやすい

「DTMerは歌を歌おう」の回でだいたい書いてしまいましたが、音域とリズムに関しての話です。
音域に関しては、1オクターブ~1オクターブ半が歌いやすいのではないかと思います。また、「ちょっとずっと高い」より「一瞬めっちゃ高い」のほうが楽なので、単純に音域が狭ければ歌いやすいということでもありません。
リズムに関して言うと、息継ぎの場所がちゃんと確保されていることを前提として、シンコペーションが多いと疲れにくいです。また、ロングトーンばかりの曲はシンガーを消耗させます。

③ドラマ性がある

起承転結のことですね。さまざまなパターンがありますが、
「起」でモチーフが提示され、
「承」でモチーフを少し変え、
「転」で高い音域で畳み掛けるような細かいリズムになり、
「結」でロングトーンで落ち着かせていく、
などが王道パターンとしてはあるかと思います。

順次進行と跳躍進行についてもここで触れておきましょう。
順次進行とは、メロディの音が2度(半音か全音)で動くことです(例えばドの次にレかシに動く)
跳躍進行とは、メロディの音が3度以上で動くことです。(例えばドの次にミ♭より上かラ♮より下に動く)
順次進行は自然な流れであるのに対し、跳躍進行は引っかかりが出来ます。
この順次進行と跳躍進行をバランス良く配置することにより、適度なドラマ性を演出するテクニックもあります。また、何度も連続して跳躍進行を繰り返すとめちゃくちゃ歌いにくい点にも注意して下さい。

起承転結と順次進行跳躍進行を踏まえてワンフレーズ作ってみました。




良いメロディを良い曲にするために

ここからが本当に言いたいことです。
こうやって作ったメロディはまだただの記号です。MIDIデータで0~127の数字で表すことができる存在です。ここに歌詞が乗りアレンジが加わり、シンガーが歌い方を吟味し実際に声に出すことによって、ただの記号が「うた」になっていきます。
個人的にはどこかで「結局歌詞だろう」と思っているところがあるので、歌詞の文字数を調整するくらいなら、メロディを変えてしまう、ということもしばしばあります。
また、ひとつの歌における情報量も上限を超えるとうるさく感じてしまいます。ロングトーンをアーティキュレーションだけで間を保たせてしまうようなシンガーに曲を作る場合は、メロディの起伏もただあればいいというものでもありません。例えばホイットニー・ヒューストンやマライア・キャリーの曲にロングトーン押しが多いのは、おそらくそういう理由です。

何がいい曲か、というのは音楽を作っていく上でほぼ永遠のテーマとなると思います。音色が重視されている近年の音楽シーンで、メロディが云々と言っているのもちょっと古くさいかもしれません。作曲家として、メロディで勝負できるようにがんばりながらも、価値観のアップデートは怠らないようにしたいなと思っています。

ではまた。ずーみー@zoooomyでした。




LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です