こんにちは。地震大丈夫ですか。うちは京都なんで一応震度5くらいあったみたいですが、ちょっと折り紙が散らばるくらいでCD本ギターパソコンは無事です。
余震に注意ですね。
今日は私が10年以上使っているジャズコ（ジャズコーラス、JC）についてです。
基本スペック
これですわ。JCもいろいろありますが最も一般的なのはこのJC-120。
本当にどこにでもあるので、バンドでギターやってたらライブハウスとかサークルの練習場とかで一度くらいはお世話になっていると思います。
クリーンチャンネルとディストーションチャンネルが独立していて、それぞれにHighとLowのインプットがあります。EQは3バンド。ディストーションチャンネルはコーラスとビブラートという2種類のエフェクトがついてます。ちなみにコーラスにはDEPTHとSPEEDのつまみは関係ないので注意してください。
ディストーションはキーボード用で、ギター的ディストーションは出ません。
トランジスタアンプっていうやつでして、マーシャル等真空管アンプに比べると、比較的「冷たい」音が出ます。エフェクター前提で音作りをするならかなり使い勝手が良いです。
ジャズコと私
地元でバンドやってるときはジャズコなんてなかったので、大学のサークルで使うようになりました。ただ、こだわりはまったくなかったので、当時やっていたいわゆる外バン（サークル外でやるバンド）ではマーシャルがあればマーシャルを使っていましたし、そもそも京都には「マーシャル、JC各1台」という常識が通用しないライブハウスがだくさんあるので、その時々でFENDERとかYAMAHAとかPEAVEYとかいろいろ使ってました。
ジャズコキャラで浸透し始めたのは、Arbusでもうひとりのギターふーじーが加入してからですね。彼にマーシャルを託し、私がジャズコという使い分けで9年ほどやってます。
普通に考えたらダサい
おそらく一般に、JCってあんまり好かれてないと思います。学生バンドでギター二人いたら、たぶんマーシャルの取り合いになるでしょう。出音もそんなに迫力がないし、何より、大方のロックのイメージとして、ギタリストの背中にはマーシャルが置かれていて欲しいでしょう。ジャズコを使っているプロというのもあまり聞きません。お金のない学生バンドがしょうがなく使う、というイメージはどうしても拭えません。
もちろんこれだけ普及しているには理由はあります。もはやインフラ的に、どこに行っても同じ音が出せるというのは大きな利点です。そして壊れにくいし、メンテも難しくない。特に状態が悪くなってもガリが増える程度のことで、真空管アンプに比べて音がヘタることもありませんし、個体差もありません。しかし、これらの点は「下限のクオリティが保証されている」という話であって、より自分が納得のいく音を出したいなら、自分の気に入ったアンプを買いましょう、と普通はなります。会場にあるジャズコを使っているということは、ここを追求していないということになるので、ある種「やりきっていない」感が出るのはしょうがないでしょう。
うっせぇ
いや、うっせぇよと（自分で言っといてなんですが）。Arbusは、音楽性だけ捉えれば、自分でアンプを持っていくべきバンドです。というか、音だけのクオリティでいうと確実に上がるでしょう。でも、フラッとギターだけ持ってきて、すごいギター弾いて去っていくのってかっこよくないですか？ジャズコの世間のイメージを覆すようなギターを弾いてこそ、という意識でやっています。
一応実用的な小技も
・チャンネルリンク
パッチケーブルで、ギターを挿したチャンネルのもうひとつのインプットと、別のチャンネルのインプットのうちどちらかを繋ぐと、パワーが出るというテクニックです。説明が難しいのでお写真どん。
確かに音が太くなっていい感じなんですが、これでパッチケーブルを3本くらい忘れて帰ったのでもうやってません。
・北海道チューニング
都市伝説的に語り継がれる謎のセッティング方法。ネット上に全然情報がない。ディストーションチャンネルでディストーションを10に、EQとボリュームを0にしておきます。
次にボリュームを必要な大きさまで上げ、最後にEQを少し触って微調整するという音作りのやりかたです。たしかに独特な、乱暴な音がするのですが、使い所がわからないので使ったことはありません。
・縦置き
アルカラ置きなどと呼ばれていて、やってる人結構多いと思うんですが、縦置き由来の修理案件はまぁまぁ多いらしいので僕はやめました。自分の音良く聞こえる説も、モニターからちゃんと返してもらったほうがいいです、普通に。どうしてもやりたかったら自分で買ってやりましょう。
ここまで書いたんだからローランドさんは何かください。