友達と仕事するということ

LINEで送る
Pocket

友達同士で起業したりとか、仕事でなくてもバンドやったりすることとか、そういう例は世の中にたくさんあると思うんですが、基本的には上手く行かないとされています。ただ自分の場合を考えると、友達と仕事なりバンドをやって、それなりにトラブルなく、関係性も壊すことなく今まで続けられているので、何がどう上手く作用しているのかを紐解いてみたいと思います。




基本的には、良くないことは多い

上手く行かない事例は本当にたくさんあります。地元の友達と始めたバンドが売れて成功した結果、音楽性の違いという名の仲違いでメンバー脱退などバンド業界ではあるあるでしかありませんし、逆に気を使って意見が言えず、事業が良くなっていかないということもあります。仲が悪くなっても成功しているか、失敗したけど仲は良いままなんていうのはレアケースで、大抵は失敗して仲悪くなるか仲悪くなったがゆえに失敗しているかどちらかです。

同じ目的を持って何かを始めると、それまで遊びでしか付き合って来なかった友達の嫌な側面がたくさん見えてきます。連絡を返さない、時間にルーズ、言い訳しかしない・・・。たいてい、仕事を始めて急に現れたのではなくて、そこにばかり目が行くようになっただけなんですけどね。

「友達だから」という理由で仕事をしてはいけない

すでに起業なりバンドなりが走り出している人には申し訳ないですが、結局「なぜその友達と仕事をするのか」というところがクリアになっていないと、未来は暗いです。もっと容赦なく言うと、友達でなくてもそいつと仕事をしたいと思うような能力がなければ、一緒に仕事をしてはいけません。何か一つでも尊敬できる、或いは自分よりも能力が高い部分があれば、他の部分が凹んでいようと、最低限の信頼関係は保てます。そして、そういう部分は、友達だから見つけられている部分なのではないでしょうか。「飲んでてそういう話になったから」ではなく、例えば自分のコミュニケーション能力と相手の発想力が互いに欠点を補い合うと思えるなら、一緒に仕事していくことは出来ます。




気持ちよく友達と仕事を続けるライフハック

さて、僕も友達と仕事やバンドを始める前にそんなことを考えていたわけではなくて、それこそただただ運がよかっただけなのですが、今現在うまくいっていることから考えられるライフハックなどを書いていきます。

人は急には変わらない前提での計画、配役を

人は急には変わりませんし、25歳過ぎてたらもはや死ぬまで変わらない可能性のほうが高いんじゃないでしょうか。なので遅刻癖のある人がいるチームが毎朝8時からミーティングしてはいけませんし、夏休みの宿題を9月1日に提出したことがない人に予定を建てさせてはいけません。
仕事だからという理由で切り替えができる人もいるかもしれませんが、友達との仕事となると特に少数だと思います。

ガチガチのリスクヘッジを

事業で失敗してお金も友達も失うと、それからの人生の立て直しがつらすぎます。金の切れ目が縁の切れ目とはよく言ったもので、失うときはいっぺんに失うものです。そもそもベンチャー起業の創業5年目の生存率は15%というデータもありますし、たいていポシャるのです。失敗してもなんとか暮らしていける策をそれぞれ持っておきましょう。(言うは易しですが、とりあえず実家に帰るとかでも可)
このへんはパラレルキャリアと相性がよくて、同時にいろんなことをしていると各仕事を一歩引いた視点で冷静に見ることができます。

立場をフラットにしない

何か尊敬する部分があるから一緒に仕事をしているわけで、適材適所が細やかにできるのが友達と仕事をするメリットです。逆に、同じ仕事を同じ立場で仕事をするとどうしても優劣が出てきてギスギスします。それぞれ違うことをやるのが理想ですね。
明確なリーダーはいたほうがいいです。物事を決定する権限は誰かにはないと、選択がブレます。

友達だからこそ

単に「親しき中にも礼儀有り」という話ですが、いくら友達関係だからといって一緒に何かしているときに機嫌の悪さを露骨に出したりするのは普通にダメです。逆に、悪い所は言い方を考えて言ってあげる、言われたほうはちゃんと受け止める、でもそれを好き嫌いと結び付けない、という成熟した人間関係が構築できるかどうかは大事です。

いつでも辞められる状況を

ネガティブな意味ではなく、「これ以上我慢すると友達関係が維持できない」というところまで来たら、スッと辞められる状況は作っておかないといけません。成功していて辞められない、ならまだいいですが、このままだと失敗してお金も友達も失う、となる前に、ちゃんと最低限の生活レベルを保った状態で損切りできる勇気と判断力は大切です。本当に。

自分の場合

僕はガチガチに友達とやっているのはボードゲーム制作のHOXとコミックソングユニットの白の無地ですね。どちらも別に経済的に成功しているわけではありませんが。
HOXは大学〜20代後半くらいで出会ったメンバーとやっていますが、わかりやすくメンバーの能力がバラけているので良いです。ボードゲームって、一つ作るのにいろんな能力が必要なんですよ。僕は受験英語と数Aの知識がこんなところで役に立つと思わなかったです。
白の無地は、小学校からの友達とやっています。こちらは完全に「僕がえらい」スタイルでやっています。金銭面も僕が責任を負っています。

まとめ

友達と遊んでたらなんかお金になってたらって最高じゃないですか。別にそれでグローバルに勝負する必要はなくて、もっと小さいコミュニティで「僕らはこういうことができるよ」でいいと思うんですよ。で、その中で友達と仕事をしたり、友達にお金を払って何かをやってもらったりということは自然に生まれてくると思うんです。それが健全に育っていくにはどうしたらいいかっていうのを、結構考えてます。




LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です