サビの盛り上げはサビ前で決まる。サビ前の編曲アイデア

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どうもずーみーです。
歌もので大切なのはなんと言ってもサビ。誰がなんと言おうとサビ。サビのためにAメロBメロが存在すると言っても過言ではない(←ごめん、過言かも)
というわけでメロディとかコード進行とかももちろん大切なのですが、それらと並ぶ影響力を持つ「サビ前の持って行き方」を何パターンか紹介したいと思います。




キメ(ブレイク)パターン

いちばん思いつきやすいのでがないでしょうか。
Bメロで緩やかに広がったイメージを、全楽器揃えた休符を作ることで一旦「ギュッと」まとめて、サビの爆発力を補強する意味合いがあります。

B’z「ultra soul」

0:45〜がブレイクですね。B’zは他にも「恋心」や「LOVE ME I LOVE YOU」など、ブレイクの曲数も種類も豊富で、伊達に30年トップを走り続けてないことがわかります。非常によく考えられています。

米津玄師「LOSER」

1:01〜。この曲に限ったことではありませんが、世の中がビート主体の音楽に寄っていく中で、リズムへの気配りは重要性を増しています。

ユニゾンパターン

キメが「リズムをまとめる」のに対して、ユニゾンは「楽器のメロディをまとめる」というだけの話で、サビに爆発力が出る理屈はキメのときと同じです。

THE YELLOW MONKEY「太陽が燃えている」

1番では2:13〜ですね。この時代はまだ2分超えるまでサビが来なくても許されたんだなぁ・・・。ラスサビ前の3:37〜では、ドラムが消えてよりユニゾンしていることがはっきりと押し出され、ダメ押しでサビの1拍目がブレイクしているという最大限に爆発力を高めた構造になっています。サビの入りの歌メロが低いからアレンジで補強しようとしたのでしょうか?

シャ乱Q「いいわけ」
1:55〜。僕は関西人なのでどうしても探偵ナイトスクープを思い出してしまうのですが、それはともかくこのギターベースホーンまで一丸となった「ババッバッババーン」は強烈です。今聞いてやっぱりちょっとダサいのがまたなんとも言えず、良い・・・。




音色を変えるパターン

リズム・メロディときて、次は音色です。

宇多田ヒカル「Time Will Tell」
1:25〜。ここのフィルインだけ別でサンプリングされたドラムの音が使われています。こういうサンプリングネタでフックを作るのはR&Bでよく用いられる手法です。こういう横ノリの曲はサビをただぶち上げればいいと言うものでもないので、サビ前にかかわらずちょっとした変化を如何につけて飽きさせないか、がJ-POP的観点からは重要になってきます。

その他アイデアとまとめ

上記3項目は、かなりはっきりとサビへの入りを演出するものですが、もう少しマイルドなやり方もいくつかあります。もちろんドラムのフィルインだけというのもありでしょう。同様の考え方で、リバースシンバルを始めとしたリバース系の音素材は貼り付けるだけで手軽に煽れますし、バラードならウィンドチャイムなどできらびやかに変化をつけることが可能です。

もちろんそれぞれに使いどころがあって、リズムがキメキメのBメロならサビへのつなぎ部分は逆にドラムのおかずだけのほうがいいでしょうし、転調が絡んでくるとユニゾンのラインも工夫しなければなりません。アルバム単位で考えると、各曲でかぶらないようにする必要性もあるでしょう。こう考えると意外に奥が深いものです。

では、ずーみー@zoooomyでした。

 




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