初心者のバンドとかだと、なかなか良い機材使ってるのになんで出音そうなるの!?っていうのをよく見ます。音作りは陥りがちな罠がたくさんあるので、考えていきましょう。
歪みすぎ問題
悪い音の半分はこれ!
音楽性にもよりますが、一般的な(非メタル)ロック・ポップスの場合、全弦押さえるコード(Fとか)がちゃんとコードとして聞こえるのが最低条件です。歪ませるということは倍音を増やすということ、すなわち1音1音の雑味を増やすことなので、当然ごちゃっとします。何弾いてるかよくわからなくなってくるんですね。
思い切ってぐいっとドライブのつまみを下げましょう。
他のパートのこと考えてない問題
単体だといい音なのに、バンド全体で合わせると微妙・・・というのもあるあるです。
これはほぼほぼイコライジングの問題です。
例えば同じ周波数がかぶって音が急に引っ込んでしまう「マスキング」という現象があります。ギターのローを上げすぎて、ベースとかぶってしまい、結局打ち消しあってスカスカになってしまうパターンがよくありますね。
また、大抵のバンドは主役はボーカルなので、歌を邪魔しないイコライジングが大前提です。ミドルは音の目立ち具合に大きく関わるのですが、みんなバッキングなのにミドル出すぎです。バッキングではミドル控えめ、ソロではミドル上げつつ音量も少し上げる(ミドル上げるだけで音量が上がった感じにはなりますが)、というセッティングにするとよいかと思います。
音やせしすぎ、ノイズ多すぎ問題
要はエフェクター使いすぎ問題。ポストロックやシューゲイザーはもはやそういう文化ですし、ちゃんとエフェクターの効果でプラスに持ってくものなのでいいのですが、普通の歌ものだと基本はマイナスです。対策としては、スイッチャーで分岐をつくる、トゥルーバイパスのエフェクターを選ぶ、いいパワーサプライをつかう、などですね。そうです、お金がかかります。が、エフェクターたくさん持ってるならお金はなんとかなるっしょ・・・
こだわるとこ間違ってる問題
逆に、ギター単体の音はいいパターン。
シールドや、パワーサプライの電源ケーブル、コンデンサ・・・たしかに音は変わります。でもおそらく、その変化はお客さんには届きません。
ライブハウスにおいて、バンド全体の印象を決定づけるのは、1にボーカル、2にドラム、3がベースで4にようやくギターです。ボーカルやボーカルがしょぼければ全体がしょぼく聞こえますが、ギターがしょぼくてもそういうもんかな?となります。逆にギターだけがめちゃくちゃ良くても、全体の印象はよくなりません。
また、こういう細かな変化は音の入り口から出口まですべて同ランクのもので統一できてこそ力を発揮します。ライブハウスではどうしても音の経路の中にライブハウスのシステムが入り込んできますので、こだわりが無になる可能性が高いです。
ちなみに、ワンマンでリハも十分にあり、PAも自前で用意できる、すなわち自分で決定できる範囲が広いときは意味がある場合もあるかと思います。
また、音質にシビアなレコーディングにおいては、こだわるべき事項です。
理想の音がちゃんと思い描けてない問題
どんな音がほしいか、理想があって初めて機材は決まります。
これが定まっていないままつまみを触ってても永遠に納得いく音にはなりません。
ちゃんと弾けてない問題
ほんこれ。
コンデンサより確実に出音に影響するのが、右手のピッキングであり、左手のミュートです。これがちゃんと出来ていないのにいくらいいエフェクター買ってもどうしょうもないので、ギターを練習して下さい。
まとめ
というわけで、とくにアンプにもエフェクターにも興味がない私からは、練習しろ、ということで締めさせていただきます。
ちなみに、私の機材はこちらで紹介してます。
これでも仕事できるんやで!