ネット上にある「歌がうまくなるコツ」なんか見ててもうまくなんねーぞ

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またもや大きめのブーメランを投げてしまいました。ずーみーです。

まぁギターでもドラムでもそうなんですけど、特に歌はひどい。喉の中が見えないのをいいことにみなさん好き放題仰る。
今の世の中、ネット上にたいていの情報は転がってますけど、歌のようなフィジカルな課題をネットの記事に頼ると痛い目見ますよ、って話です。




17年練習して結構うまくなった(自分で言う)僕がネット上の歌に関する言説にツッコミを入れます。
うまくなる過程はこちらからご確認ください。

腹筋に力を入れろってやつ

マジで言う人がたまにいますが、ネット上で腹筋に拘わらずどこかに力を入れろと言ってくる人は無視していいです。腹筋でも何筋でも、基本は脱力。力が抜けていれば抜けているほど(声を出すのに必要な最小限に近いほど)でかい声が出ます。
その上で、どういった場合に力を入れるのか、思いつく限り2点あります。

・リズムの中で、力を抜くために力を入れる
禅問答のような言い回しですね。すべてのタイミングで力を入れない状態をキープしようとすると、ほぼほぼそれは「すべてのタイミングで少し力が入っている」と同義だったりします。力を入れるところがあるから抜くときもしっかり抜ける、緩急があるからより適切に力を抜けるわけです。で、どこで力を入れて抜いたらいいかは、メロディの形によります。例えばざっくりと、シンコペーションのあまりないメロディは頭に力を入れてフレーズの終わりまで徐々に力を抜いていくとか、シンコペーションがたくさんあるメロディは2、4拍で力を入れるとかはあります。が、本当に曲によりますし、歌うのが楽な力の入れ方と、それによってできるアクセントが曲の求めるものと一致するとは限りません。また、使う筋肉も腹筋とも限らず、背筋だったりします。いろんな曲を歌って研究してください。

・音圧を一定に揃える
平井堅やEXILE系のR&Bの人を思い浮かべてもらったらいいと思いますが、ああいう息の量多めな歌い方で、ダイナミクスを調整するのに腹筋を使うことがあります。繰り返しになりますが、腹筋に力を入れた状態で歌うと声は小さくなります。この場合では、声が大きくなりすぎるのを抑えるために腹筋を使うのです。(ちなみに僕は筋肉あんまりないので苦手です。でも最近ボルダリング行ってるから前よりできるようになってるかも)

リラックスして歌えと抜かすやつ

_人人人人人人人人人人_
>できたらやっとるわ!<
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

歌をきわめるとはリラックスとは何かを見つめ直すことと同義と言っても過言ではないくらいリラックスって難しいので、この言説は「力入れるより抜いたほうがいいよ」という意味しか持ちません。まぁその気付きが重要な人もいるので否定はしませんけどね。

リズムを取りながら歌えと言うやつ

「足でリズムを取りながら歌いましょう」は一見有効なように見えて、効果があるかどうかは微妙です。「オケに合わせて足を踏み、その足に合わせて歌う」が正解ですが、多くの人が「自分の歌に合わせて足を踏む、オケは聞いてない」になります(教えてきた人は結構な割合でそうでした)。なのでまず「オケに合わせて足踏みが何も考えなくでもできる」の状態を目指すことになりますが、これは裏拍が取れていないと達成されないので、地味に一人でやるにはハードルが高いです。トレーナーにつくか、せめて動画をとって自分よりリズム感のある人に見てもらうなり、他人の視点は必要かと思います。リズムに関しての初心者の自己判断はダメ。ゼッタイ。

口をはっきり動かせと言うやつ

実際口をはっきり動かすタイプのボーカリストはいます。思いつくのは西川貴教さんやポルノグラフィティのアキヒトさんでしょうか。うまい人のマネをする、という観点で言えばもちろんやってみるのは大事なのですが、実は初心者が習得すべき歌い方というと、そうでもなかったりします。
口をはっきり動かすと発音が聞きやすくなりそうな気がしますが、発声の深さ(とかいう表現はどのみち伝わりにくいんですがそう書くしかない)が一定に保てていること、すなわち、口をどういう形に開けても発声がブレない基礎力が必要です。また、口をはっきり動かすボーカリストも、口を上下にはよく動かしますが、横に広げる動きはそこまでしません。口を横に広げると喉が絞まりますからね。このような話に触れずにただ口を動かせという記事は信用してはなりません。

初心者は、まず口をあまり開けない(普通に話すとき程度)で、舌の奥の方の動きだけで母音を言い分けられるようになるほうが有用かと思います。B’z稲葉さんとかはこちらに近いです。




顔の向きに言及するやつ

適切な顔の向きは、メロディの形や欲しい声質によりさまざまです。この向きなら高い音が出る、とかの一般解はありません。強いて言うなら「その歌をその歌手本人が歌っている映像での顔の向きを真似すると、比較的楽(あるいは本人に近い歌い回しになる)」というのはあります。これをいろいろなパターン練習すると「このメロディの形で、こういう声質が欲しければ、こうだな」というものが徐々に見えてくきて、「こうすれば高い声が出るよ〜」などと軽々しく言わない大人になれます。

イメージで言うやつ

よく言われるのが、「高い声を出すときは頭のてっぺんから抜けるような感じで〜」みたいなやつ。まぁ伝わりませんから。で、いろいろ試行錯誤して高い声が出るようになって、初めて「あ〜まぁなんかそう言われればそうだな〜」とか思うわけです。たいていイメージで言われることは、できてから腑に落ちるものであり、できないときには「何言ってんだこいつ」です。
ちなみに、先程の「高い声を出すときは〜」のイメージも、常に正解なわけではありません。こう言うときの「高い」とは、1フレーズ内の音程幅がある程度ある場合の高いところ、という意味であり、ずっと高くてそこまで音程幅がないフレーズには適用されません。自分にとって高い低いではなく、メロディ内での高い低いなんですね。ずっと高いフレーズは、低音と同じ発声方法でないと安定的に出すのは難しいでしょう。どれだけ高いところまで低音と同じ発声方法でいけるか、というのはもうただただ基礎力です。これが声域を決めるといっても過言ではない。

人それぞれがすぎる

声って本当に人それぞれなんですよね。人体ではあるので解剖学的には共通点はあるんでしょうけど、声の大きさや高さは育ってきた環境や性格で十分にひっくり返ってしまいます。ですので、ネット上の万人に向けられたアドバイスは「無意味ではないが、参考にできる状況はかなり限定的」と心得ましょう。
本当にうまくなりたいなら良いボイストレーナーにつくか、歌いまくるかしかありません。
結論としましては、
・ネットの情報と自分のやり方が違っても気にする必要はない
・ネットにさも万人に当てはまるようにアドバイスを書くやつは、どうせそんなにうまくないので無視していい
・結局自分で試行錯誤しまくるしかない

以上です。ずーみー @zoooomy でした。

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